【秋のスキンケア】乾燥が始まる秋に大切にしたいポイント【保湿・整える】

スキンケア
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お彼岸がすぎ、一気に秋の気配を感じるようになってきました。

よく晴れた秋の空は気持ち良い反面、乾燥の気配が忍び寄ってきているのを感じませんか?

季節の変わり目にはお肌の調子が不安定になる、という方も少なくないのではないでしょうか。

今回の記事では、秋本番、そして冬を見据えたスキンケアで大切にしたいことを考えていきたいと思います。

秋に気になる悩みとは

個人差はあると思いますが、秋には以下のようなことが起こりやすいです。

  • 目元・口元のかさつきが気になり始める
  • 夏の紫外線などのダメージが残っている、日焼け跡
  • 乾燥

基本的には過ごしやすい季節となり、肌としてもホッと一息つける季節ですが、冬にはまた厳しい寒さと乾燥が待っているので、刺激に耐えられるように今のうちにお肌の調子を整えておかなくてはなりません。

また、夏よりは紫外線量は減っているにしても、通年紫外線は浴びていますので、UVケアは変わらず行って行きたいところです。

紫外線量のグラフ
  • 紫外線A波…紫外線量の約9割を占める。真皮の繊維構造にダメージを与え、シワの原因になる。また、雲やガラスで遮蔽できないので、室内や曇りの日でも十分に対策が必要。
  • 紫外線B波…角層にダメージを与える。肌の角化(表皮の下の方の基底細胞が、変化しながら角質細胞に変化していく過程)リズムを乱して、角層をごわつかせて水分を減少させることも。肌荒れにつながる。

乾燥ケアの基本と注目成分

乾燥したお肌のイメージ

乾燥ケアは基本的には、角層(角質層)にバランスよく水分と油分がある状態を目指して行います。

極論、お肌がとても健康で角層にちゃんと水分と油分を自前で保持できる人は、特別なケアは不要です。

しかし、私を含めお化粧をする方は、クレンジングが必須となり、洗顔もして、よくお顔に触って…と、肌本来の機能を100%発揮できる! という状態の方は少ないのではないでしょうか

乾燥に対しては、保湿ケアが大切になります。

◆洗浄料(クレンジング、洗顔)を、洗浄力の穏やかなものにする

洗浄料には、必ず界面活性剤が入っています。この界面活性剤は本当にいろいろな種類と特徴があり、洗浄力もそれぞれ違います。乾燥が気になるときには、以下のような成分のアイテムを選んでみると、洗い過ぎがなくなるのではないでしょうか

  • ココイルグルタミン酸TEA
  • ラウロイルアスパラギン酸Na

ちなみに、〜グルタミン酸Na、〜メチルアラニン酸Na、〜アスパラギン酸Naなどと後ろにつくものは、アミノ酸系の界面活性剤。アミノ酸の種類によって泡の細かさや使用感などが変わりますので、お気に入りの成分を見つけるのも乙かもしれません。

ただし注意したいのは、洗浄力が弱い=十分に汚れを落としきれないことがある ということです。

使用している洗浄剤で特に乾燥を感じない、つっぱったりしない、という場合は、そのままでも問題ないでしょう。

ココイルグルタミン酸TEAがメインの洗顔の一例

ラウロイルアスパラギン酸Naがメインの洗顔の一例

◆保湿成分が多く配合された化粧品を利用する

お肌が自前で水分・油分をうまく調節できない場合、必要なものを化粧品で補ってあげると、乾燥・肌荒れの改善につながります。

保湿と一言に言っても、大きく分けて水分と油分がありますが、お肌に足りないものを補えるといいですよね。

  • 水分が足りない場合…いわゆる混合肌もこれになります。水分を補う成分は、精製水・グリセリン・糖類(マルチトールなど)・ヒアルロン酸など。
  • 油分が足りない場合…いわゆる普通肌なので潤いはありますが、変化しやすい。特に外気が冷たくなってくるなど刺激のある環境にさらされるときは、油分でお肌の保護をするのがおすすめ。油分を補う成分は、セラミド・レシチン・スクワラン・ワセリンなど。水分をキープするのが目的なのでスキンケアの後半に取り入れるのがおすすめ。

個人的には水分を入れすぎということはないが、油分は自分のお肌の状態・パーツによって必要十分に取り入れることが大切と考えます。

水分が少ないのに油分が多いと、肌のバリア機能が低下します。多くの場合はTゾーンは油分が多い、頬は油分が少ない、となりがち。

油分の多いTゾーンは水分ケアを重点的に、油分も足りてない頬などは水分ケアの後に油分ケアも意識するのがちょうど良いと思います。

ヒアルロン酸が配合された化粧水の一例(ど定番)

セラミドが配合された乳液の一例

◆乳液・クリーム・オイルなどで水分蒸発を防ぐ

これは、化粧水だけでは乾燥を感じる、という方におすすめ。自前の油分が多めな方はトラブルの引き金になりますので、よくお肌を観察しながら取り入れましょう。

保湿ケアの項と同様、必要な部分だけ、がおすすめです。

この項では、特にお肌の保護をメインで考えたいので、保護機能の高い油分(分子が大きいともいう)がおすすめです。

  • ワセリン…とにかく低刺激・保護に特化。ベタつきはかなりある重い質感なので、使用量に十分注意する。だいたい全顔で米2粒くらいが目安。手のひらに伸ばして、ペタペタと表面を覆うようにスタンプするのが使いやすいです。
  • ホホバ油…ベタつきが気になる方にとくにおすすめ。また、アクネ菌の餌にもならない構造の油=ワックスですので、ニキビができやすい方にも。

ワセリン(配合とかではなくまんまそのもの)

ホホバ油

◆集中ケアアイテムを利用する(シートマスク、パックなど)

シートマスク・パックはその密着力で水分をしっかり補うことができますが、反面、長くつけすぎたり、頻繁に使用しすぎたりするとかえってお肌にダメージを与えます。

パッケージに使用頻度と一回あたりの使用時間が必ず記載されていますので、よく守って使用しましょう。

個人的に使いやすかったマスク

マスク本体は薄くて頼りない感じなんですけど、潤った!という感じになって感触がお気に入りです

保湿ケアの詳しい手順は以下の記事を参照してください。

しわはなぜできる? 小じわ・深いしわの違いと高級クリームだけではない対策とは

余談ですが、顔の中でもやっぱりTゾーンは油分多め、頬は乾燥しやすい、などパーツで皮脂の出やすさに違いはあるものなので、油分ケアは全顔より、特に乾燥が気になる部分に対して行ったほうが良いと考えます。

紫外線を浴びた後のケアの基本と注目成分

一番最初にも紫外線量の図を載せましたが、夏にはやはり紫外線ダメージもたくさん浴びています。

紫外線はB波は主にメラニン色素の生成(=シミの原因)、A波は真皮のコラーゲンにダメージを与えます。

通常、メラニン色素は作られても、肌のターンオーバーとともに排出(角質と一緒に剥がれ落ちる)されますが、これがメラニン色素の量が多すぎたり、ターンオーバーが正常に行われなくなるとシミとして固定化してしまいます。

しみそばかすのメカニズム

つまり、夏に引き続きメラニン色素の生成を抑えつつターンオーバーを正常化するアプローチが有効というわけです。

そこで色々調べて注目したのが、プラセンタエキスです。

プラセンタエキスは、主に豚の胎盤を無菌抽出して得られたエキスのことです。

天然の素材なのでいろいろな成分が混じっていて、地域・季節などによって含まれる成分は違うのですが、注目成分としては以下のような成分が含まれています。

  • ヒアルロン酸…水分を抱え込む力に優れている。(抽出方法によっては除去されている)
  • アスコルビン酸…ビタミンCのこと。メラニン色素の還元作用と、メラニン色素生成抑制の機能がある。
  • チアミン…ビタミンB1のこと。摂取により代謝促進。(肌に塗るわけではない)
  • ピリドキシン…ビタミンB6のこと。摂取で皮膚や粘膜の分解・合成をサポートして健康維持。(肌に塗るわけではない)
  • ナイアシン…ビタミンB3のこと。代謝促進、コラーゲン合成促進など。
  • グルタミン酸、アラニン、リシン、セリン、グリシン、アルギニン、ロイシン など…NMF(天然保湿因子)の約40%を占めるアミノ酸。角層の水分保持をサポートする。
  • 細胞増殖因子…細胞増殖を促す。
  • サイトカイン…血行促進。

実はプラセンタエキスには(1)〜(3)があり、(1)ではヒアルロン酸やアミノ酸が少ないのですが、化粧品の成分には「プラセンタエキス」としか表示されていないので、これは判別は難しいです。

肌に塗って効果がある成分ばかりではないですが、化粧品成分オンラインによりますと、傷に胎盤を移植すると傷の治りが早い、などの記録も古いながらあります。

現在では、心身の健康ケアにプラセンタ注射などが行われている症例もあるようです。

いろいろな症例と、プラセンタエキスの基本情報が詰まった、さらっと読める本

プラセンタエキスが配合されている化粧水の一例

歴史ある栄養剤としてのプラセンタ薬品

表面だけのケアではなく、内側から取り入れたいこと

長々とお肌のケアのことを書いてきましたが、そもそももっと重要なことがあります。

それはズバリ!睡眠です。

当たり前? それはそうなのですが、なぜよく寝ると美容にいいかというと、成長ホルモンのおかげなのです。

成長ホルモンは肌の細胞分裂や再生を促し、ターンオーバーを正常に行う右上でとても大切です。

成長ホルモンは寝ている間に出ますので、睡眠が浅かったり、極端に短かったりすると当然うまく出ません。

ちなみにもはや常識ですが、寝る前スマホは睡眠の質が悪くなりますので、当然厳禁です。

スマホを寝る前に触っている図

睡眠の質をよくするホルモン「メラトニン」は、加齢と共に減少しますが、以下のような方法で材料となる「セロトニン」を増やすことによって間接的に増やすことができます。

  • 豆類・大豆製品・肉・魚・バナナ・ナッツなど、「トリプトファン」を含む食品をとる
  • 散歩する。15〜30分程度。

読んでいただいていて恐縮なのですが、もしベッドでスマートホンを開いてこの記事をお読みいただいているのなら、今すぐ電源ボタンを押して就寝することをおすすめします。

明日朝早い、今日はよく寝たい、寝るのが遅くなった、そんなときに飲むと深く寝られたサプリメント

まとめ

秋には以下のようなケアを心がけたい

  • 保湿ケア 保護を重視することも意識して
  • ターンオーバーの正常化で夏の間にできたメラニンを排出する
  • よく寝る(通年!)

結局基本が大事なのですが、過ごしやすい今の季節に、夏の紫外線ダメージをクリアにして、冬の乾燥に備えていきたいですね。

◆参考文献等◆

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