乾燥する秋冬だって、ふんわりニットの映える、湿度と透明感のあるお肌でいたい…!
スキンケアにおいて、お肌のうるおいを守る最初にして最重要のステップがクレンジング・洗顔です。
洗いすぎは表皮のうるおいを奪い、シワ・くすみなどのトラブルを引き連れてくる火種にもなりかねません!
乾燥を和らげたいときにおすすめしたいのが、洗浄力の優しいクレンジングを使うことです。
もちろん、お肌の性質や状態によって、皮脂が多い方はしっかりと洗浄力のあるものを選ばないと、かえって肌荒れやニキビの原因になることはあります。
しかし、乾燥が気になる、という方にはクレンジングを見直すことをおすすめします!
ミルククレンジングのメリットには、
- 摩擦が少ない=刺激を減らして、肌の老化(シワなど)を進めずらい
- 保湿感の残る洗い上がりの製品が多い=角層の潤いを守る
- 洗浄力が優しい製品が多い=角層の潤いを守る
上記のようなことがあるのですが、裏返しのデメリットとして以下のような点も挙げられます。
- 洗浄力が足りず、メイク汚れが残りやすい傾向がある=残った汚れが酸化して、お肌にダメージを与える
- クレンジングに時間がかかる傾向がある=お肌に刺激になる可能性が高まる
夏よりは洗浄力をマイルドにしつつ、しっかり汚れは落とすことのできるミルククレンジングを選ぶ必要がありました
「しっかり落とす」を期待して選んだのは、なめらか本舗 クレンジングミルク(Amazon)です。
主成分はミネラルオイルでメイクなじみに期待
ミネラルオイルと聞くと、それだけで「No〜!」になってしまう方、いませんか?
鉱物油とも言われ、響きは「何か怖い化学製品」感がありますが、ミネラルオイルはベビーオイルの主成分にもなる安定性・保湿力の高い油です。
しっかり精製されていればミネラルオイル自体が刺激が強いわけではありません。
幅広いメイク料との馴染みがよく、乳化する力も高いため、いろいろなクレンジング製品に使用されている、非常にポピュラーな成分なのです。
なめらか本舗のクレンジングミルクは、主成分が水、ミネラルオイル と始まります。
なので、メイク馴染みの部分はミネラルオイルに担保されているから「落ちない!」ということはないだろうと踏んだのです。
成分と特徴、感触抜群の理由とは?
「成分なんて、目が痛くなる〜〜!」
気持ちはわかります…。なるだけ簡潔にまとめてみましたので、軽〜い気持ちで目を通してみて!
メイクを落とす成分
- ミネラルオイル…メイク料となじみがよい。定番成分。
界面活性剤
ベースが水のタイプなので、メイクを落とす主成分であるミネラルオイルとしっかり乳化しておきたいんです。
そのためか、界面活性剤の種類は多めです。
トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、、ポリソルベート60、ステアリン酸グリセリル、ジカプリン酸ポリグリセリル-6
全て非イオン系界面活性剤です。
非イオン系界面活性剤は、そのものに刺激性はほとんどありません。
感触を良くする成分
このクレンジングミルクのおすすめポイントです。
こちらのクレンジングミルクは手に取ると、結構ねっとりぷるんとした質感。
これを手のひらにとって顔に伸ばすと、なんとも言えないスムーズ感〜!
重すぎず、滑りが良いのに摩擦感もほとんどない、絶妙な硬さのミルクです。
おでこあたりは、自分の皮脂と混ざって質感が変わっていくのも、メイク落としてる!感があって楽しいですよ笑
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボマー、ヒドロキシエチルセルロース
保湿成分
- グリセリン…角層の水分を保つ。
- DPG、ペンチレングリコール、BG…保湿効果を持つ。保存効果に優れ、防腐剤を減らすのにも役立つ。
- 豆乳発酵液、大豆種子エキス、ダイズタンパク…なめらか本舗の大豆御三家。一種の女性ホルモンと似た働きを持ち、肌を健康に保つ効果。ただし、りゅうか的には、洗い流されるんではないかな〜という所見。イメージは良い
- スクワラン…保湿効果に加えて、感触を良くする効果も。
実は、こちらのクレンジングの全成分表示の水、ミネラルオイルの次に来るのがグリセリンです。
全成分表示は1%を下回るまで多い順で表示されますから、3番目は結構多いです。
グリセリンは角層に水分を抱え込む働きに優れますが、クレンジングに配合されるときに注目したいのが、洗い流しても肌に残りやすいという特徴です。
保湿成分をクレンジングなどの洗い流すアイテムに配合してもあまり肌には残らず、実は効果が薄いことが多いんです。
しかしグリセリンなど分子の大きい成分は、洗い流しアイテムでも肌に残りやすいことが知られています。
ちなみにこのクレンジングを使用した翌朝の美ルル スキンチェッカー(Amazon)では、クレンジングを変える前の朝イチと比べて、
水分量45% 油分量23%
↓
水分量54% 油分量16%
これくらいの変化がありました(頬で計測)。もちろんお肌のコンディションがクレンジングだけで決まるわけではありませんが、クレンジングをなめらか本舗のミルクに変えてから水分量が50%を切ることがないので(2022年10月現在)、私にとっては結構いい仕事をしてくれている感触です。
使用感・メイク落ち
- 使い心地…💮
- メイク落ち…◎
- 香り…○(ほぼ無臭)
感触を良くする成分のところでも書きましたが、とにかく使い心地がいいです。ヒタヒタとみずみずしい感触や、すべすべした感触が好きだったら、ぜひ使ってみて欲しい感触です。
メイク落ちは、そもそもウォータープルーフのメイク品を普段使わないので濃いメイクのクレンジング効果は検証してませんが、通常のポイントメイク・ベースメイクは普通にするっと落ちました。
洗い流し後はすこし油の膜が張ったような感じが残ります。
ネット上の口コミ
良い口コミ
- 乾燥しない
- 敏感肌でも使える
- 濡れた手でも使えるし、ウォータープルーフも濃いメイクも優しく撫でるだけて落ちる
悪い口コミ
- 洗浄力が優しすぎて落ちてるか微妙
- カバー力のあるファンデーションは落ちない
- 頑張って乳化させても肌に残る
この製品を使って肌が荒れた、という口コミはほとんどありませんでしたが、メイク落ちに関しては賛否両論のようです。
メイク料によって、一口に「ウォータープルーフ」と言っても、落ちにくさには色々ありますから、特に落ちにくいメイクをした日は、ポイントメイクリムーバーとの併用がおすすめです。
また、肌に残るというコメントに対しては、それだけクレンジング自体の界面活性剤(洗剤成分)がマイルドであることと表裏一体だと思いました。
最近はダブル洗顔不要のアイテムが人気ですが、乾燥肌の場合、ダブル洗顔の方が界面活性剤の調整ができる分、保湿感の残る洗い上がりを目指せるかもしれませんね。
おすすめの使い方
点置きで塗り広げるのは、摩擦が多くなりやすい!
化粧品は、手のひらに伸ばしてから「ぺたっ…ぺたっ」と全体を抑えるようにつけるのがおすすめです!
- 手のひらに4プッシュ出す(ちょい多め!)
- 手のひら同士をすり合わせて均一に広げる
- 頬〜目のあたりに「ぺたっ」と両手を置く。おでこ・顎なども同じように手のひらでおさえるようにクレンジングを広げる
- 目元のメイク・小鼻の横など汚れが気になるところから薬指でくるくるとごく優しく馴染ませる
- 全体も、クレンジングを肌の上でプルプルさせるようなイメージで馴染ませる
- ぬるま湯をお椀型にした手にためて、水を押し付けるように全体のクレンジングと馴染ませる
- バシャバシャとぬるま湯をかけて洗い流す
- お好みの洗顔料で手早く洗顔する(目安:20秒以内!)
クレンジングに硬さがあるので、ちょっと肌から指を浮かせた状態で馴染ませやすいです
まとめ
- 感触を良くする成分がたくさん入っていて、ねっとり質感が絶妙。摩擦が少なくクレンジングできて、肌へのダメージを軽減=美肌の土台!
- 優しい界面活性剤で洗いすぎない=必要な潤いをとどめてお肌を健康に保つことに役立つ
- 通常のメイク料に対するメイク落ちは問題なし。激烈落としにくいメイク料を使用した場合はリムーバーと併用がおすすめ
今回は、なめらか本舗のクレンジングミルクをレビューしました。
乾燥深まるこれからの季節、コスパの良いクレンジングミルクをお探しならぜひ候補に加えてあげてくださいね!
◆参考文献等◆
- 日本化粧品検定 2級・3級対策テキスト コスメの教科書 第2版 小西さやか著(主婦の友社)
- 化粧品成分ガイド 第7版 宇山ミツ男、久光一誠、岡部美千治著(フレグランスジャーナル社)
- 化粧品成分検定公式テキスト[改訂新版] 岩野裕一著(実業之日本社)
- 化粧品成分オンライン ステアリン酸グリセリルの成分効果と毒性
- Cosmetic -Info.jp ジカプリン酸ポリグリセリル
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