最近、肌がくすんでる気がして…。ちゃんと洗顔はしてるんだけど
肌がすぐにピリピリして、刺激に弱い感じがする…なんでだろう?
その悩み、どちらもターンオーバーの乱れが原因かもしれませんよ。
ターンオーバーが乱れると、くすみ・乾燥・敏感肌などの悩みが起きることがあります。
ターンオーバーとはお肌の生まれ変わりの周期のことで、理想的なリズムは約28日※。
※平均。部位や研究によってばらつきがあります
遅くなるとくすみ・乾燥が、早くなると敏感肌の悩みが出やすくなります。
本記事では、ターンオーバーの基本と、遅い・早いに分けてメカニズムと対策を解説します。
ターンオーバーのメカニズム
- 表皮の最下層、基底層にある基底細胞が分裂して新しい細胞を生み出す
- 表皮の細胞(表皮角化細胞)が押し上げられる
- 生まれた新しい細胞は、変化しながら押し上げられて角層へ到達する(14日間)
- 最後はうすい角層細胞となって肌表面にとどまった後、剥がれ落ちる(14日間)
ターンオーバー周期のなかで角層がちょうど良い厚さに保たれることが大切です。
角層はバリア機能(外部に刺激から肌内部を守る)を担っています。
ターンオーバーが早くなりすぎると角層が薄くなり、一方でターンオーバーが遅すぎると角層が厚くなります。
角層が薄くなると、当然バリア機能は弱くなります。
対して、角層が厚くなりすぎると、くすみ・ごわつき・乾燥を招きます。
古くなった角質は灰色がかっていて、硬くなっているからです。
ターンオーバーが早くなる原因と悩み・対処法
ターンオーバーが早くなる原因2つ
- 洗いすぎ
- 日焼け(紫外線によるダメージ)
洗顔料で1日に3回も4回も洗顔をしたりゴシゴシ擦って洗ったり、あるいは日焼けをしたときも受けたダメージを回復しようとしてターンオーバーのリズムは早くなります。
ターンオーバーが早くなりすぎ、角層が薄くなると外部刺激に対するバリアが弱まります。
バリアが弱くなると、健常な状態であれば刺激にはならなかったはずの成分(エタノール、防腐剤、香料など)に対して防衛機能が働き、炎症を起こして赤み・ピリピリなどの悩みが出やすくなります。
ターンオーバーが早くなりすぎたときの対策
ターンオーバーが早くなりすぎ、角層が薄くなってしまっているときの対策は、「低刺激の化粧品でしっかり保湿・保護をして肌の再生を待つ」です。
化粧品だけで対策をしようとするなら、刺激を避けて乱れたバリア機能をサポートしつつ、肌のターンオーバーが元に戻ることを待つことしかできません。
※私の身内でターンオーバーが早くなりすぎる病気の方もいます。
また、赤み・かぶれなどの症状は湿疹・アトピー性皮膚炎などの場合もあります。
気になることがある場合は、必ず医療機関を受診してください。
肌の保護・保湿におすすめの成分
- セラミド…元々肌の角層に存在するバリア成分。バリア機能が乱れているときは特におすすめ。
- ワセリン・スクワラン…肌表面からの水分蒸発を防ぐ。また、保護機能も強力で低刺激な油性成分。スキンケアの最後に。
低刺激な化粧品を選ぶポイント
- アルコール(エタノール)を避ける
- 香料を避ける
- 自分に合わない防腐剤を避ける
- 刺激の強い界面活性剤(洗浄剤・乳化剤)を避ける
- 比較的刺激を感じづらい界面活性剤の例…○○ベタイン系
どの成分で刺激を感じやすいかは人によるので、自分の苦手な成分を把握することが大切です。
また、防腐剤と聞くとそれだけで敬遠する方もいますが、それはあまりに乱暴。
適切に防腐剤を使用していないと、雑菌の繁殖や腐敗に繋がり、その状態の化粧品を使用することは防腐剤よりもよほど刺激になります。
自分が過去に使用して刺激のあった苦手な防腐剤を覚えておいて避ける、くらいがちょうど良い温度感です。
ターンオーバーが遅くなる原因と悩み・対処法
ターンオーバーが遅くなる原因2つ
- 血行不良
- 加齢
血行不良、加齢によって細胞の機能が弱くなると、ターンオーバーは遅くなります。
いわゆる「代謝が悪い」状態。
ターンオーバーが遅くなりすぎ、角層が厚くなるとくすみ・ごわつき・乾燥などの悩みが出やすくなります。
ターンオーバーが遅くなりすぎたときの対策
ターンオーバーが遅くなりすぎて、角層が厚くなっているときの対策は「余分な角質を取り除き、保湿する」です。
また同時に血行促進を促して、肌に栄養が行き渡るようにしましょう。
ただし、余分な角質を除去することも、血行促進を促すこともやりすぎは肌へのダメージが大きくなります。
お肌の様子を見ながら、やりすぎないようにケアしていきましょう。
古い角質の除去におすすめの成分
- AHA、乳酸、リンゴ酸…ピーリング成分。角層を剥がす作用がある。日本人にはAHAの作用が強すぎる傾向にあるので、初めてピーリングを行う場合は避けた方が無難。
- パパイン、プロテアーゼ…タンパク質を分解する酵素。角層細胞のタンパク質を分解することで、古い角質の除去に使用できる。
角質除去のケアを行う際の注意点
- 肌が極端に乾燥している場合は行わない
- アレルギーのある場合は行わない
- 毎日行うものではない。使用する製品の規定の頻度のうち、最も低頻度な間隔から始めてみる。(週に1〜2回、と記載があれば週1回から始めてみる)
余分な古い角質は取り除いた方がいいのですが、ピーリングや酵素洗顔はやりすぎると必要な角層まで剥がしてしまいます。
必要な角層まで剥がれる=角層が薄くなりすぎる、ということ。
使用する製品のパッケージをよく確認し、推奨される頻度の範囲内か、あるいはもっと低頻度から取り入れることをおすすめします。
角質除去後は必ず保湿を行う
いくら古い角質を剥がすためだったとはいえ、肌を剥がしているのに変わりはありませんから、ピーリング・酵素洗顔をおこなった後は肌がデリケートになり、乾燥しやすくなっています。
普段より気をつけて、すばやく保湿を行いましょう。
保湿に使用する成分については、「ターンオーバーが早くなりすぎたとき」と同様にセラミド・スクワラン・ワセリンがおすすめです。
私の実際のケア
私はどちらかというとターンオーバーが遅くなりがちなので、ターンオーバー活性化に比重を置いてケアをしています。
ターンオーバー活性化のために
- 2週間に1回、ロゼットのゴマージュを使用してピーリング
- 湯船にしっかり浸かって体を温める※長風呂は乾燥を招くので、41℃✖️10分間を目標に
- プラセンタを取り入れる
- 冬は朝の洗顔を拭き取り化粧水に置き換え
私の場合は2週間に一度程度のペースでピーリングを行っています。
ベースは乾燥肌で皮膚もそんなに厚くないので、これくらいがちょうどよいです。
【寒さに負けない攻めのケア】肌が柔らかく滑らかに!ロゼットゴマージュの効果【ピーリングジェル】
また、プラセンタは最近お気に入りの成分。穏やかに肌の調子を底上げしてくれるので、お守りとしてずっと使っています。
【プラセンタエキス】効果3つを詳細解説【保湿・美白・肌機能活性化】
ダメージによってターンオーバーを乱さないために
また、加齢や気候でターンオーバーが遅くなっているとはいえ、過度なダメージを与えてターンオーバーを早くしてしまうのは避けています。
- 洗顔は摩擦レス&W洗顔不要が多め
- 日焼け止めは通年しっかり塗る
まとめ
- 角層が薄くなって敏感肌になりやすくなる
- 低刺激な化粧品で保湿・保護を心がけましょう
- 角層が厚くなってくすみ・ごわつき・乾燥が起きやすくなる
- 余分な古い角層をやさしく除去して、保湿・血行促進を心がけましょう
とくに冬の間はついつい長風呂をして肌が乾燥しがち。
冬になると敏感肌になる、という方は、ターンオーバーの視点から日焼け止めをしっかり塗る、保湿・保護を心がけるなどケアをしてみてくださいね。
ターンオーバーの話がためになった! という方に
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